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企画

2024.02.28

Product Report vol. 1-MOKU-

書き手 | ヤノユカ

はじめまして。企画のヤノと申します!

『開発秘話』とまではいかないけれど、数ある商品の中から記憶の糸をたどって商品のご紹介をできればと思い、PCの前についています。今回はKONTEXを代表する商品になったMOKUについてです。ショッピングサイトでは語られていないMOKUの「地味にここ、ええよね~!」「こんな風に使ってます!」ってところを企画スタッフ目線でご紹介します。
MOKUを販売し始めて約9年経ちますが(2024年現在)、本当にありがたいことにたくさんの人にご愛用いただいております。

1.「MOKU」と「布ごよみ」はKONTEXを支える兄弟。


うすい・かるい・ながいの3拍子揃ったタオルてぬぐい「布ごよみ」。こちらもKONTEXのロングセラー商品で、MOKUよりももっと前から発売されていました。150もの柄があるこの布ごよみ。使用感などの使い勝手はそのままに、柄のないシンプルなカラータオルが欲しいよね…という雑談からMOKUの企画は始まりました。いわばMOKUと布ごよみは兄弟みたいなものです。

2.MOKUのココ!知ってほしい!!

さて、まずはMOKUをご紹介するにあたり、企画視点で実はココ工夫してるんです…!という点を3つ挙げてみました。
吸水性は言わずもがな…なので割愛します!すみません。。。

1.タオルに見えないコンパクトパッケージ

\ 50グラム=納豆1パック分 /
Mサイズの重さが約50グラムと超軽量!パッケージはグルグルと丸めて帯を巻いて紐で固定しています。テープで固定しないところも企画したスタッフのこだわりです。一見タオルに見えないようなパッケージなので「タオルかどうかわからなかった!」と言われたことも。笑

 

2.ゴワゴワしない、肌あたりが優しい生地。

タオルの規格上、必ずできる『耳(ミミ)』という部分。タオルの長辺の端のことを指します。MOKUは薄手の生地設計のため、『耳』も生地にあわせた規格と縫製を採用しています。『耳』を薄くすることで、首に巻いてもゴワつかず、肌あたりが柔らかで軽い使い心地です。ペラペラでこれで吸水するの…?と感じるくらい薄い生地ですが、吸水性はバツグンです。軽く肌に当てるだけで水分を吸収してくれます。

 

3.ネップ糸と杢糸(ムラのある糸)を使用。

生地を染めてカラバリを出しているのですが、使用する糸にもこだわっています。
ネップ糸(ところどころ色糸の塊がある糸)と、杢糸(ムラのある糸)を織り込むことにより、色の深みとミックス感のある生地に仕上げています。杢糸を使うこと、それがMOKUの名前の由来です。ネップ糸や杢糸を使った表情豊かな生地をさらに染めて、豊富なカラバリを出しているのです。

その日着る服を選ぶように、たくさんのカラーからタオルを選びたいよね、ということでまずは10色からスタート。1色廃盤になったものの、数が増えて現在のカラバリは21色+限定色2色になりました。限定カラーは毎年だしてます!

以上、企画がこだわったポイント3つを挙げてみましたが吸水性などの使用感が気になる方はショッピングサイトで写真や動画を使って詳しく説明しておりますので、そちらを参考にしてみてください。

 

3.タオルに見えないその姿。こんな感じで使ってます!育児ver.

育児を始めて1年が経ちました。あわただしい子どもとの生活の中で、子育てのディテールに直面し「なるほどな…」を重ねています。その気づき諸々、記憶を喪失しそうなのでまとめてみました。

小さい子どもといると、外でタオルを使う機会が本当に増えました。子どもとのお出かけにはタオルは必需品。子どもの荷物が増える中、コンパクトに収まるMOKUの使用頻度は自然と多くなります。問答無用でカバンに押し込められるMOKU。カバンの片隅に忍ばせておける安心感は絶大です。

Mサイズは首にかける他、カバンに結んでいます。吸水性バツグンなのでサッと汗を吸ってくれたり、子どもの涙、鼻水、よだれもしっかり吸い取ってくれます。

その他にも、ハンカチサイズは子どものお食事時にはお手拭きとして欠かせません。コットン100%で軽く織り上げているため、赤ちゃんのデリケートなお肌にも安心して使うことができます。なんでミカンの汁🍊ってどこでも入り込むんでしょうかね。吸水性バツグンなので、ミカンや汁物が垂れてもササっと拭き上げることができます。薄手で丈夫なので何度も洗って使うことができ、サっと乾かしやすいのも衛生的でうれしいポイントです。

検診や保育園で目にすることが増えた「バスタオル持参」の文字。ここで力を発揮するLサイズ。たたむとコンパクトなのでバスタオルが2枚必要と言われても、心の余裕が違います。バスタオルを持っていくことが苦痛にならない。心の余裕、大事。。。お出かけ以外にもお昼寝のときや、車内で肌寒いときなどにもサッとかけられるため、1枚持っていると便利ですよ!

4.思い出すと苦い、あんなこともあったな…。

ワンポイントになる『MOKU』のプリント。実は、超超超初期のMOKUはプリントではなくハンコを手押ししてたんです。MOKUを1枚ずつ並べてハンコを押して、アイロンで定着させる…ということをやっていました。最初はそんなに注文が入るとも思わず、ハンコを押したものを出荷していました。今の出荷量を考えると信じられません。今そんなことをしていたら死者が出るよねって笑い話になっていますが、本当にやってたんです。笑

5.MOKUが足りない…!間に合わない…!

繁忙期になると一生懸命生産していても追いつかず、商品の欠品が増えてきます。MOKUも例外ではなく、足りなくなってしまいます。良かれと思って始めたカラバリやこだわったパッケージ。まさかこれが繁忙期に足を引っ張るなんて…。
製織後、染めて『MOKU』とプリントで銘打った生地があれば、後は帯巻きをして出荷するだけ!…ということで繁忙期には各部署でMOKUの帯巻きをする光景がみられるようになりました。

MOKUの帯巻きは結構テクニックが必要で、決まりがたくさんあります。ここだけの話、MOKUの開発にちょびっとかかわった身ですが、ここまで帯巻きにルールができているとは思ってもみませんでした。最初はなかった決まり事ですが、商品管理課の方々や内職さんが統一した製品にするためにルールを作り、それに従って作業をしてくれています。会社一丸となり、MOKUをはじめとする商品を製造・出荷しております。

 

6.まとめ

今では違うサイズのMOKUや、端材を使ったクツシタ人ができるなど、新たな仲間を増やしつつ、日々進化を続けています。いろいろなところで大活躍のMOKU。

使う素材を変えたMOKUも出ています。使用感が全然違いますので、それぞれの特徴をまとめた記事をご紹介できればと思っているのでこうご期待!理想を目指して、素材やデザインにこだわり抜いたMOKU。それは雑談からうまれた一枚のタオルですが、いろいろな人が関わり細胞分裂を繰り返すように成長を続けています。

どんどんと気兼ねなく使えるので出番が多いのも人気の理由かもしれません。気になっている方は、まずは1枚お試ししてはいかがでしょうか。

拙い文章ですが、読んできただきありがとうございました。

プロフィール
ヤノユカコンテックス株式会社 企画

どんな仕事も「無理!」とは言わないがモットー。新卒でコンテックスに入社後デザイン一筋11年。もはや山口弁より今治弁が板についてきた今日この頃。商品企画から販促制作、ECまで手広くこなす器用さが持ち味。出産育休を経て2023年に現場復帰。至福の時間はお昼の焼き上げメロンパン。

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